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闇金に弁護士が介入したその後、嫌がらせは無いのか?
この記事では、闇金との間に弁護士を介入させた場合に、闇金業者からの報復として嫌がらせを受けることは無いのか?
また解決して3ヶ月から半年後に闇金から連絡が入ることは無いのか?というテーマについて、現役で闇金対応を行っている弁護士に取材をした上でまとめています。
もくじ
闇金に強い弁護士に直接聞いてみました!
実際に、闇金問題の最前線で対応している弁護士に確認してみました。
取材に協力して頂いた弁護士

Duelパートナー法律事務所 代表
正野嘉人弁護士
1997年から22年間、闇金業者の殴る蹴るが当たり前の時代から闇金問題を解決してきた弁護士です。2020年現在も、LINE、Twitterを使う闇金業者や、ソフト闇金の問題なども現役で解決しており、日本全国から闇金被害の相談や依頼が寄せられています。正野弁護士はネットを使った詐欺の対応方法にも詳しく、今のネットを使う闇金の手口も把握が可能です。

当事務所が介入した場合、7割前後が嫌がらせや復讐を受ける事なく事件が解決しています。
しかし、相手がいる話なので嫌がらせや復讐をされるケースが絶対に無いとは言い切れません。
取り立てが続く場合には当方のアドバイス通りの対応をすることで1〜3日程度で取り立てが終わるケースが多いです。
- 弁護士(闇金に強い)の介入後、約7割の方が嫌がらせを受けずに解決している。
- 残りの方も1〜3日で取り立てが終わっている

闇金業者は、弁護士が依頼者との間に入るとその地点を「引き際」としていることが一般的です。
しかし、闇金業者からお金を借りたあと、1円も元金を返していない場合には対応が長引いてしまう可能性があります。
また、闇金業者の中には「絶対に和解をしない」という主義のものがおり、この様な凶悪な業者の場合には、警察へ協力を要請する必要もあるため、即日でという訳にはいかず長引く可能性があります。
- 一般的な闇金は弁護士が介入すると取り立てを止めるルールを決めている
- 闇金に元金を1円も返していないと対応が長引くことがある
- 関わっている闇金業者が凶悪な場合、対応が長引くことがある
弁護士の介入後、主に7割の業者が何もせずに被害者から離れている
闇金に強い弁護士が介入した地点で、闇金業者の7割が嫌がらせなどを行うことなく、被害者から離れています。
また、その後も嫌がらせを止めない業者についても、1〜3日程度で取り立てが止まることが一般的です。
闇金業者が弁護士が介入すると引いていく理由
闇金に強い弁護士が介入すると、7割程度の闇金業者が1度の警告で取り立てを止めています。
闇金業者は闇金に対してノウハウを持った法律家と関わるとデメリットが大きいため、弁護士、司法書士からの連絡が入った時点を引き際と考えています。
弁護士介入後、対応が長引く可能性があるのはこんな場合
- 闇金に元金を1円も返していない
- 凶悪な闇金業者と関わっている
一般的な闇金業者は弁護士が介入すると、その顧客からは離れていきますが、上記の様な場合には例外となります。
対応が長引いた場合でも平均して2〜3日で解決することが多いです。
「元金を1円も返していない場合」については、以下の方針を弁護士と相談することになります。
- 一時的に嫌がらせが生じるかも知れないが闇金業者に元金を1円も返さない
- 元金だけは返して穏便に解決する
弁護士が介入した後、闇金の取り立てが止むまでどれくらいの時間がかかるのか?

即日で取立てが止まるのは全体の7〜8割程度です。
依頼者の借返詳細、教えてしまっている個人情報の内容、等々、それぞれケースバイケースなので一概に言えませんが、和解になればその時点で取り立ては終わります。
その闇金から連絡が来る事は経験上99.9%ありません。
交渉決裂になった場合、取り立て、嫌がらせが行われる可能性が50%程度ありますが、当方のアドバイス通りに対処すれば2〜3日程度で終わるケースが多く感じます。
- 即日で取り立てが止まるのは7〜8割程度
- 闇金と和解が決まればその闇金から連絡が来ることは無い
- 交渉が決裂した場合、取り立てが行われる可能性は50%
- 取り立てや嫌がらせが行われても2〜3日で終わる

闇金問題はほとんが当日中に解決しており、長引いてもほとんどが2〜3日で終わるということですね。
闇金問題をそのままにしていると、いずれ支払いが出来なくなり取り立てや嫌がらせが行われることになります。
なるべく早い段階で、専門知識のある弁護士に相談だけでもしておくと、勤務先に連絡をされるといった事態になる前に手を打つことに繋がります。
闇金に強い弁護士によるアフターフォローについて
アフターフォローで再接近してきた闇金に無償で対処
Duelパートナー法律事務所では弁護士介入後から数ヵ月後に同じ闇金が電話をしてきた場合にも、追加費用なしで対応しています。
依頼者の勤務先へのアフターフォロー
闇金から勤務先に嫌がらせをされてしまっている場合、弁護士から勤務先へのフォローの電話を行うこともあります。
「職場に対しての説明方法についてアドバイス」をするほか、誤って申しこんでしまった場合など「依頼人は闇金から借りた訳ではなく、個人情報が漏れてしまい狙われてしまった」という内容を必要に応じて勤務先まで電話してくれる事務所もあります。

闇金問題が解決したとしても、職場に復帰できなければ依頼者の生活が危ぶまれてしまうため、闇金に強い法律家は必要に応じて勤務先へのフォローも行っています。
闇金と関わった口座など後始末について
電話番号と口座については、後のトラブルを防ぐ為にも解約しておくことが望ましいです。この様な闇金被害者の後始末についても闇金に強い弁護士は詳しく、アドバイスが得られます。
また、闇金に口座を渡してしまったり、スマホを郵送してしまったりしている場合には、銀行や携帯電話会社に対して詐欺を行った加害者となってしまいます。
しかし、弁護士にはその事を隠さずに伝えましょう。弁護士には守秘義務があるので、警察に報告するということはありません。むしろ、依頼者は闇金に騙され脅迫された被害者であるという側面をアピールする為の味方になってもらえます。
後悔しない結果へつなげるために
当事務所の統計ではありますが闇金業者は弁護士が介入すると、7〜8割が当日中に取り立てを止めています。
闇金業者は嫌な法律事務所の情報を仲間内で共有しており、特定の法律事務所が介入するとその顧客からは絶対に回収ができず、むしろデメリットが大きいということから顧客から離れます。
その為、介入した法律事務所の名前を聞いただけで「うちはもう手を引きます」といった流れとなる訳です。
また勤務先へと連絡が及んでしまうのを避けるためには、業者が動くよりも早く弁護士が動かなければなりません。
そして、最後に少し考えてみてください。
あなたは、どの様に対応してもらいたいですか?
「家族に内緒にして解決したい」などの要望に弁護士が協力的か?
ということも依頼者にとっては重要なはずなので、弁護士に依頼する前に「自分がどうしてもらいたいのか?」ということを考えてみて、その弁護士が自分の要望にどこまで協力的か?ということを確認しておくと、より納得のいく選択ができるはずです。
以上、闇金に弁護士が介入したその後、嫌がらせは無いのか?…という内容でした。
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