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闇金は家に来る?取り立てが自宅におよぶ可能性と対策【弁護士監修】
この記事の監修者
- Duelパートナー法律事務所 代表
正野嘉人弁護士
いつも電話やLINEでやり取りをしている闇金業者は家に来ることがあるのか?
今回は実際に闇金業者が家まで取り立てに訪問することがあるのかという内容を現役弁護士の正野弁護士の監修のもとまとめています。
この記事の監修者

Duelパートナー法律事務所 代表
正野嘉人弁護士
1997年から23年間、闇金業者の殴る蹴るが当たり前の時代から闇金問題を解決してきた弁護士です。2020年現在も、LINE、Twitterを使う闇金業者や、ソフト闇金の問題なども現役で解決しており、日本全国から闇金被害の相談や依頼が寄せられています。ネットを使った詐欺の対応方法にも詳しく、今のネットを使う闇金にも対応しています。
2020年の闇金業者が家にくる可能性は低い
2003年に闇金の取り締まりが強化されてからというもの、闇金業者は警察からの摘発を避けるために携帯電話やスマホのみで営業をする様になりました。
その結果、2020年の闇金業者の実に9割が店舗を持たない闇金となっています。
闇金業者は身元がバレることを恐れているので、マンガや映画の闇金業者の様に家に来て怒鳴り散らしたり、暴力を振るったりということはほとんどありません。
この様に店舗を持たず、電話だけで営業する闇金業者は090金融、ケータイ金融と呼ばれています。
対面融資の闇金は家に来る可能性が高いので注意!
先程もいったように、2020年近年の闇金業者は身元を隠したがっていることもあり、家まで来ることはほとんどありません。
しかし、Twitterで「個人融資」「対面融資」を名乗り、対面で融資を行う闇金業者には注意が必要です。
対面式の闇金とは実際に会ってお金のやり取りをするということです。
対面式闇金の中には貸付前に家まで来て、顧客に自分の免許証を持たせて写真撮影をする業者もいます。
支払いが遅れると、顧客の家の周囲に「金返せ」といった文言が書かれた顔写真が貼り付けられる嫌がらせを受ける被害が報告されているだけでなく、その他ご近所に迷惑をかけたり、拉致監禁といった恐れもあります。
対面で無い闇金でも家に、近くの債務者を来させる場合がある
電話だけで営業をしている闇金は、顧客の近くに住んでいる別の顧客に指示を出し取立て行為を行うこともあります。
闇金の手足になってしまった顧客は相当追い詰められているので、想定外のことをしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
家に来るよりも深刻な闇金の嫌がらせ
近年(2020年)の闇金は実際に家に来る確率は低いです。
ただし、それでも実生活に支障をきたす、深刻な嫌がらせが起こりうることを想定しておかなければなりません。
SNS経由の嫌がらせ
債務者のFaceBookやTwitterなどSNSの友人に対して取立てを行う行為です。
タイムラインに事実無根の噂を流したりという嫌がらせを行います。
通称:鬼電(おにでん)
回線がパンクするほどの電話を何度もかけてくる行為です。
自宅だけでなく家族や職場にも行われ、FAXを数百枚送り付けることもあります。
適切な対処を行わずに嫌がらせが長引けば被害者が職を失うことも珍しくありません。
ピザなど出前を大量に送り付ける
被害者の家までピザや牛丼など出前を大量に送り付ける行為です。
こちらも自宅だけではなく、職場など緊急連絡先にまで送り付けられることがあります。
出前だけでなく、タクシーや救急車、消防車などの車両を呼びつけてプレッシャーを与えるというものも闇金がよく使う手口です。
裸の写真を送らせて脅迫する
貸付前に本人の裸の写真を送らせる手口が流行しています。
支払いが滞ると、LINEの友人リストにその写真を送り付けると脅迫することで支払いを促します。闇金業者には絶対に自分の写真を送らないようにしてください。
闇金の被害が少しでも小さいうちに解決するにはどうしたらいい?
闇金業者の被害は徐々に大きくなるので、出来るだけ被害が小さいうちに解決しておくことで、第三者への被害を未然に防ぐことが出来ます。
闇金に強い法律家を介入させることで、比較的速やかに闇金業者は離れていく
闇金に強い法律事務所が交渉に入ると、7〜8割の闇金業者がその日のうちに取り立てをやめています。
また闇金を怒らせていたり、大きな元本を借りて1円も返していない場合は長引くこともありますが、残りの闇金業者が取り立てを停止するまでの期間はおおむね2.3日程度です。
闇金業者が取り立てをやめる理由
闇金に強い弁護士は、一般人では動かすことが困難な「警察を動かす力」を持っています。
更に、闇金の使うトバシの口座やトバシの携帯電話を強制的に凍結させる権限を持っているのです。
闇金業者は自分たちの弱点を知り尽くしている弁護士を敵にまわしてしまうと、警察から摘発されるリスクが一気に高くなってしまいます。
闇金が使う口座や携帯電話も、調達するにはコストがかかるため、厄介な弁護士が介入した顧客を手放さなければ他の顧客も失ってしまうことになり兼ねません。
最終的に「嫌な弁護士が関わった顧客からは引いた方が得だな」と闇金業者が判断するという訳です。
参考記事
まとめ
現在の闇金業者は携帯電話だけで営業をしている090金融がほとんどで、逮捕されないことを第一に考えています。
その為、実際に家まで来る可能性は低いです。
とは言え、闇金の嫌がらせを受けるというのはデメリットが大きいので、家に来ないからと言って問題を放置するのも危険です。
あまり被害が大きくないうちに闇金に強い弁護士を介入させることで、被害を最小限に食い止めることが出来ますので、このことは覚えておいてください。
以上、闇金は家に来る?取り立てが自宅におよぶ可能性と対策…という内容でした。