闇金を警察へ相談してどこまで対応して貰える？取り立ては解決する？

最終更新日： 2020年08月20日

闇金問題を警察に相談した結果、取り立ては解決するのか？

この記事では、闇金被害者が警察に相談に言った場合の警察の対応についてまとめています。

警察に闇金相談して断られているイラスト

残念ながら、闇金問題を警察に相談しても「動いて貰えなかった」という声が多いのが現状です。

警察が闇金の間に入り警告電話をかけてもらえることもあるのですが、そもそも「動いて貰えない」可能性が十分にあります。

そのため地元警察から弁護士や司法書士を紹介されることもあります。

2003年に多くの闇金業者が摘発されてからと言うものの、闇金業者は大胆な取り立てや嫌がらせが出来なくなりました。

その結果、マンガやドラマで良く描かれる「店舗を構えた闇金業者」は姿を消し、今の闇金業者の9割以上が逮捕を免れるため店舗を持たずに携帯電話と口座だけで営業をしています。

闇金業者はどこに居るか分からない

闇金業者は殴る蹴るといった取り立てをしてしまうと、警察から逮捕されてしまう可能性が高まりまってしまうため、闇金業者は警察が本格的な捜査を行わない範囲内で嫌がらせを行います。

また、今の闇金業者はどの都道府県に潜んでいるか分かりません。

闇金業者が県外の業者だった場合、その警察官の管轄を外れてしまうだけでなく捜査のコストが高くなってしまうため、このことも被害者が望む対応をしてもらえない要因になっています。

警察官が闇金との間に入って警告電話をかけることもあります。
しかし、闇金業者はその後に警察が本格的な捜査をしないことを知っているので、その場だけ言うことを聞いたフリをして時間をおいて被害者に電話をかけてきます。

この繰り返しになってしまう傾向が高いことも、警察が最初から対応を嫌がる要因になっています。

逮捕されていない訳ではありません。

しかし、「闇金がどの都道府県に居るか分からない」「闇金が警察が動かない範囲内で嫌がらせを行っている」という事情から闇金の被害者が駆け込んでも本格的な捜査は行われない傾向があります。

闇金問題はそのままにしていると被害が勤務先や家族へと拡大していきます。

そして勤務先やご家族への影響を未然に防ぐ為には、被害が拡大する前に闇金業者に被害者から取り立てることを諦めさせなければならないのです。

闇金の嫌がらせ

警察に相談をすることは決して無駄にはなりません。

しかし、闇金に強い弁護士の様に、「介入後に闇金の取り立てをほぼ当日で解決し、その後完全に被害者からの取り立てを闇金業者が諦めている」という状況を作り出すのは難しいでしょう。

もし、被害が少しでも小さいうちに闇金問題を片づけたいとお考えなのであれば、闇金対応に強い弁護士にも相談をしておく必要があります。

闇金問題を警察に相談することで、有益なアドバイスが得られる可能性もあるので、無駄では無いかも知れません。

しかし、「闇金業者が完全に被害者を諦めて、その後も安心して過ごすことが出来るか？」ということについて、警察はその保証をしてはくれないでしょう。

嫌がらせの再発や、そもそも動いて貰えない可能性が高いということから、「闇金の被害が広がる前に解決したい」という要望を実現するうえでも十分とは言えません。

「闇金が完全に離れるまで対応して欲しい」「闇金の嫌がらせ被害が広がる前に解決して欲しい」といった要望がある場合はどうしても闇金対応を受けている弁護士でなければ実現が難しいというのが現状になります。

まず「自分はどこまで対応して欲しいのか？」を考えてみてください。そして、「警察はそれに協力的なのか？」ということをこの記事を読み返して確認してみましょう。

以上、闇金を警察へ相談してどこまで対応して貰える？取り立ては解決する？…という内容でした。