闇金の金利、利息の計算方法をやさしく解説!10日で5割はもう甘い?

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闇金の金利、利息の計算方法をやさしく解説!10日で5割どころではない?

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    正野嘉人弁護士

  • 正野嘉人1

イメージ画像コイン

 

闇金業者の金利は10日で1割のトイチ、10日で3割のトサン、10日で5割のトゴというものが良く知られています。

 

ミナミの帝王ではトイチ、ウシジマくんはトゴ という利息がお馴染みではありますが、2017年〜2020年にかけての闇金業者は1週間で2倍の金額を請求する業者も珍しくありません。

 

闇金の金利、利息については既に解説されているサイトもありますが、省略されている点が多く感じました。

 

そこで、当記事では数字が苦手な方でも分かる様に、闇金の利息計算方法を噛み砕いて説明をしています。

天秤この記事の監修者

正野嘉人2

Duelパートナー法律事務所 代表

正野嘉人弁護士

1997年から23年間、闇金業者の殴る蹴るが当たり前の時代から闇金問題を解決してきた弁護士です。2020年現在も、LINE、Twitterを使う闇金業者や、ソフト闇金の問題なども現役で解決しており、日本全国から闇金被害の相談や依頼が寄せられています。ネットを使った詐欺の対応方法にも詳しく、今のネットを使う闇金にも対応しています。

 

 

まずは一般的なキャッシング業者の金利の計算方法

 

カードキャッシング大手のアコムさんの場合、18%の金利が上限になっています。

 

アコムで10万円を借りた場合

 

10万円(元本)×0.18(年利)=18,000円(1年間の利息)

 

※18%は100で割って0.18にして計算します。

 

18000円÷365日=49円(一日分の利息)

 

10万円を1ヶ月借りた場合

 

49円×31日=1519円 

 

アコムで10万円を1ヶ月借りると、かかる利息は1519円という結果になります。

 

闇金業者の利息の計算方法

 

当サイトに寄せられた投稿を取り上げて利息を計算してみます。

 

闇金からお金を借りてしまい、25000円借りたのが一週間後に50,000円返せと言われました。

返せていない為、会社にも連絡がきて困っています。

 

ミズシマという方でした。

 

-------略

 

2017年7月24日 8:10 AM

 

1週間で2倍にして返せとは、めちゃくちゃな金利です。

 

これはトイチやトサンどころではありません。

 

もはや闇といえど金融として成り立っておらず、貸し付けたお金を言い訳にしたタダの恐喝行為になっています。

 

2万5千円借りて1週間で5万円を請求された!闇金の利息計算方法

 

2万5千円を借りて7日で5万円になっています。

 

7日25,000円の利息がついているので

 

25,000円÷7日で、1日の利息が3571円です。

 

3571円×365日=130万3415円(1年間の利息)

 

130万3415円÷25,000円(借り入れ金額)=52.1366

 

100をかけてパーセントになおすと年利は5213%になります。

 

もちろん支払う必要の無いお金です

 

利息制限法では10万円未満の借金に対して上限は年利20%までと定められています。

 

また、不法原因給付※によってこの借金には支払いの義務が生じません。

 

※法律に即していない貸付は返還請求の権利が認められていません(民法の708条から)

 

2008年の最高裁の判決以降、闇金の借金には元本さえも返済する必要は無いとされています。支払う必要の無い借金であることは覚えておいて下さい。

この様な貸し付けは出資法に違反しているものであり、10年以下の懲役もしくは3000万円の罰金(または併科)という刑事罰の対象となっています。

2万円借りて1週間で17万円で返済要求!この利息の計算方法

二万円を借りたら、1週間後に17万円で返せ!!と言われた。

 

------以下略

 

2017年5月1日 1:43 AM


こちらの被害者は2万円を借りて7日で17万円を請求されています。

 

利息は7日で15万円です。

 

1日あたりが2万1428円の利息です。

 

2万1428円×365日=782万1428円(1年間の利息)

 

782万1428円÷2万円(借り入れ金額)=391.07

 

100をかけてパーセントになおすと年利は39107%になります。

 

利息制限法で定められた利息の上限は年利20%までです。

 

この方の請求された年利は39107%という異常なものになっています。
そして、出資法に違反した金利で刑罰対象であり、公序良俗違反で無効のため支払う必要はありません。

 

2008年の判決が根拠となり、元本さえも支払う必要はないのです。

払わなくて良いことは分かるが実際にどうすれば良いのか?

闇金の嫌がらせは勤務先や親せきを巻き込みます。更に闇金に対し真正面から「払わない」と伝えてしまうと闇金は被害者を屈服させるために確実に嫌がらせを行ってくるでしょう。

 

闇金からの社会的、経済的なダメージを最小限に抑える為には闇金の対応を得意とする弁護士に介入してもらう必要があります。

 

闇金に強い弁護士

 

警察の場合は動いてくれない可能性が高く、嫌がらせが再発することが多いのが難点です。

 

もし、闇金業者と関係を断ちたいと考えているのであれば、こちらの記事をそれぞれ参考にしてみてください。

 

 

まとめ

 

闇金の利息は出資法に違反しており支払う必要はありません。

 

また、現在の闇金業者はトイチやトゴという次元ではなく、一週間で元金の2倍のお金を請求するなど利息が高騰気味にあります。

 

これは、一般の方が法的な知恵をつけ、闇金業者に返さないまま弁護士に駆け込むことが増えたこともあって一人から回収する金額を多く取らなければ採算が合わなくなっていることも原因になっています。

 

以上、闇金の金利、利息の計算方法をやさしく解説!10日で5割どころではない?という内容でした。

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