最終更新日:
闇金の嫌がらせ期間はいつまで?終わりにする対策と会社へのフォロー
この記事の監修者
- Duelパートナー法律事務所 代表
正野嘉人弁護士
今回は、闇金業者の嫌がらせの期間がいつまで続くのか?その対策についてまとめています。
闇金は顧客からの支払いが滞ると様々な嫌がらせを行います。
2020年時点で、闇金業者は店舗を持たずに携帯電話だけで営業する090金融が9割となっており、嫌がらせの内容は電話だけで行うことが出来る陰湿なものが多くなっています。
この記事の監修者
![正野嘉人2](./img/1905masano_b.jpg)
Duelパートナー法律事務所 代表
正野嘉人弁護士
1997年から23年間、闇金業者の殴る蹴るが当たり前の時代から闇金問題を解決してきた弁護士です。2020年現在も、LINE、Twitterを使う闇金業者や、ソフト闇金の問題なども現役で解決しており、日本全国から闇金被害の相談や依頼が寄せられています。ネットを使った詐欺の対応方法にも詳しく、今のネットを使う闇金にも対応しています。
もくじ
闇金の嫌がらせの期間は?いつまで続くのか?
一般的には1ヶ月程度と言われています。
闇金業者が嫌がらせを行う目的は、嫌がらせによって金を払う気にさせることです。
相手からお金が取れる見込みが無いことが分かると、次第に闇金業者の嫌がらせは落ち着いていく傾向があります。
1ヵ月と言われているが、何もしなければ1年続くこともある
1ヶ月という期間が1つの基準にはなりますが、解決に向けて手を打たなければ1年後も会社や顧客への電話が続くケースもあります。
1ヶ月間、無視をし続けることである程度沈静化するものの、全く無くなる訳では無いということです。
貸付金額によっても期間は変わる
例えば、闇金から借りていないのに取り立てを受けるキャンセル料請求であれば、無視していれば比較的短期間で諦めてくれる可能性が高いです。
しかし、既に闇金から貸付を受けている場合はキャンセル料請求よりも嫌がらせの期間は長くなります。
そもそも社会人が1ヶ月も嫌がらせを耐えるのは不可能です
闇金業者の嫌がらせを「1ヶ月間耐える様に」という意見もありますが、社会人が何の対策も打たずに闇金業者の嫌がらせを受けるというのは社会的な死を意味します。
闇金の嫌がらせの最も大きな損害は、「社会的な信用を失う」「職を失い経済的に損害を被る」というものです。
SNS経由で友人やその会社にまで連絡が及ぶことで、顧客は信用を失い社会で孤立してしまう恐れがあります。
また、会社に嫌がらせが生じることで職を失う方も後を絶ちません。
その為、嫌がらせが生じたり、嫌がらせの兆候を感じたら早めに対策を打つ必要があります。
闇金の嫌がらせを終わらせる対策
無視をする | キャンセル料請求で、会社や家族の電話番号を知られていなければ有効な場合もある |
---|---|
警察に相談 | 警察官が協力的な場合は有効な場合もある。しかし警察が闇金に対して動かないことも多い。 |
闇金に強い弁護士 | 5万円程度の費用がかかるが、7.8割の確率で即日解決できるという即効性がある。アフターフォローのある弁護士であれば嫌がらせの都度圧力をかけてもらい、長くても1週間程度で鎮圧が可能。会社へのフォローをしてくれる事務所もある。 |
「無視をする」「警察に相談」という対策が闇金業者に対して、多少有効であることは事実です。
しかし、無視や警察に相談をすることで、「被害者が社会的に立ち直れない程のダメージを受ける前に解決できるか?」というと、それは必ずしもイコールではありません。
一般人が警察を動かすには高いハードルがあり、時間もかかります。
参考記事:闇金に警察は動かない?
大事なことは、闇金から社会的なダメージを与えられてしまう「その前に」対策を打つということです。
社会的なダメージを激減させられるのは闇金対応に強い弁護士
闇金の嫌がらせによる被害者の社会的なダメージを最も抑えられるのは闇金に強い弁護士です。
一般人が警察を動かすには時間と手間もかかり、動いてもらえず門前払いに合う可能性が高いです。
しかし、闇金対応を専門としている弁護士や司法書士は警察がスムーズに動く為の手続きが可能であり、地元警察との繋がりを持ち連携しています。
闇金業者はこの手の法律家と関わることで逮捕されてしまう可能性が高くなります。
その為、「一人の顧客にこだわって逮捕されるよりも、次ぎの顧客を探した方が得だな」という判断をして顧客から離れていきます。
闇金の嫌がらせに対する、会社へのフォローについて
闇金に強い弁護士の中には、会社に対して「個人情報が漏れてしまった為に借りた訳でも無いのに悪徳業者から電話が入ってしまった」というフォローの電話を入れてくれる事務所もあります。
嫌がらせの前には警告がある場合が多い
闇金業者支払いが滞ると、以下の様な警告を行います。
- 「支払わないと会社まで連絡することになる」
- 「ご家族まで連絡しますよ」
- 「徹底的にやらせて頂きますよ」 など
闇金業者としても、犯罪である嫌がらせ行為はリスクを伴い手間もかかるため、この警告だけで顧客が支払ってくれると有り難いのです。
しかし、いざ支払いが滞ると闇金業者は、顧客や緊急連絡先として控えた第三者や勤務先まで取り立てや嫌がらせを実行します。
1万円を貸付け2週間後に10万円以上の返済を要求し、支払えないとなると直ぐに会社に電話をするなど、悪質な業者が増えています。
闇金業者の要求する金額が高すぎると、無理難題な返済ペースになるため、嫌がらせが発生するまでの期間が早まる可能性があります。少しでも闇金と関わってしまった時点で注意をしておきましょう。
闇金の嫌がらせの内容について
- 被害者の家までピザを数十枚送りつける
- 勤務先まで取り立ての電話を行う
- 会社に業務ができないほどの電話を鳴らし続ける
- 実家やそのご近所への取り立て電話
- 消防車や救急車を呼ぶ
- SNS経由で調べた友人の会社まで電話をかける など
現在の(2020年時点も継続)闇金業者は電話だけで営業しているものがほとんどであるため、嫌がらせも電話やネットだけで行うものがほとんどです。
直接家に来るケースはほとんど無いものの(対面でお金を受け取っている場合を除く)放置していると、職場での信用を失ってしまうなど社会的なダメージを負ってしまうことになります。
まとめ
- 闇金の嫌がらせは我慢していても終わらない
- 我慢していると社会的に取り返しのつかないダメージを負う可能性がある
- 社会的なダメージを負う前に闇金問題を解決すること
- 闇金に強い弁護士であれば、闇金問題がスピード問題だという認識を持って取り組んでもらえる
闇金の嫌がらせを耐えて終わらせようとしてしまうと、勤務先や家族や身内へと被害が拡大するなど、取り返しのつかない社会的ダメージを負ってしまう可能性があります。
闇金問題は被害が拡大する前に解決することでダメージを最小限に抑えましょう。
闇金に強い法律家の中には、無料で電話相談を受けている事務所もあります。
事前に相談だけでもしておくと、いざという時に動けるので手遅れになるのを防ぐことにもつながります。